蒸気機関車特集番組 
 現役蒸気機関車が引退する時期には特集番組がいくつも放送されました。どれも貴重な記録ですが、特に私がお気に入りなのは下記の番組です。
 NHK さらば蒸気機関車(75-11-24放送)
加藤芳郎・山口百恵出演
 NHKでは現役蒸機終焉間近に北海道で10日間の撮影収録を行ないました。ロケの最終日には歌手の山口百恵さんと漫画家の加藤芳郎さんが室蘭から岩見沢まで乗車し、特集番組が放送されました。番組の最後はちょっともの悲しいし、もう生きた蒸気機関車を見ることは出来ないと気落ちした。それからというものは私の関心事は電車へと集中し、特にこのホームページのメインテーマである事業臨を追うようになる。
御殿場線のD52など夢にも何度も見た国鉄線上での蒸気機関車復活はSLやまぐち号で奇跡の実現となったが、
30年以上の歳月が過ぎた現代の“復活蒸気機関車黄金時代”は夢か幻か?現役蒸機がなくなったあの時、将来1両ぐらい走る蒸機が現れてはくれないかと万に一つの淡い期待は心の底に無意識にあったが、まさか未来にこんな時代がくるなんて想像だにしなかった。
久しぶりに蒸機終焉期のあの頃を振り返ってみた。




 番組予告1
 放送2日前の番組予告音声
 (4分58秒)

 番組予告2
 放送当日の番組予告音声
 (2分25秒)

 さらば蒸気機関車
 本編音声の抜粋
 (18分07 秒)

 12月14日ニュース1
 蒸機牽引最終旅客列車225レ運行
 を伝えるニュース音声
 (2分04秒)

 12月14日ニュース2
 同(2分25秒)


 12月15日ニュース
 同(6分13秒)





室蘭駅発車前のC57135
 
 機  関  車  D  5 1 (75-12-28放送)
本州最後のD51の活躍の山陰線をメインに只見線のC11、米坂線の9600が紹介された。 
山陰本線萩ー下関間に1日1往復残った旅客列車牽引士業のD51。
北 国 の 蒸 気 機 関 車 (75-12-29放送) 
芥川隆行氏語りによる蒸機各形式の解説は随一。登場機関車も9633、C1264、C551、C5757、C622、D513・320・394・516・765・791、D5256他と数多い。
番組の最後、テールライト姿を追うシーンはBGMの効果抜群で幻想的。その世界へ吸い込まれそうになる。
花  と  お  召  列  車 (75-12-30放送) 
境線のC11、山陰本線のC57・D51、木次線のC56、伯備線のD51三重連、D51838のお召などが紹介された。 
冒頭で境港駅構内で入換え作業のC1141が紹介されている。
かつて境港は広い構内をもち、大きくカーブを描いていた。


下は94−5−7撮影。広い構内の跡は残っていた。
その後の再開発により、当時の駅は完全になくなり旅客ホームもやや米子寄りに移転し、かつての面影はなくなってしまった。
1971年4月21日の伯備線D51838のお召。
お召列車を並走撮影した貴重な記録。


動画サンプル抜粋(2分00秒)


現在、岡山県新見市井倉洞に保存されており、私も2度程訪ねているが、この機関車がもう一度走ってくれたらと思う人は多いでしょう。
遠くへ行きたい・渡辺文雄の“SLに出会う最後の旅”
室蘭〜岩見沢 (75-12-28放送)
 日本テレビ系の長寿番組「遠くへ行きたい」でも渡辺文雄さんがC57135によるさよなら運転の少し前に室蘭本線沿線を訪ねた旅が放送されました。 
動画サンプル抜粋(3分43秒)
蒸気機関車9600幌内を走る(76-1-3放送) 
 幌内線を走る9600形の姿が映しだされているが、同時期に放送された他の蒸機作品が趣味的見地に立っているのに対し、これは最初に敷かれた運炭鉄道である幌内線の歴史的見地に立ってのドキュメンタリー作品である。
動画サンプル抜粋(3分00秒)
  この他私が見たものとしては、
「雪の行路・C62重連」(76-1-2放送)
「想い出のSL・米坂線(9600)」(76-10-2放送)
「なつかしのSL・米坂線(9600)」(76-10-9放送)
「近代日本の足跡ー汽車会社ー」(76-4-17(18再)放送・NHK教育テレビ)
などがある。

新 日 本 紀 行 
 NHK総合テレビで長年放送された新日本紀行では、鉄道を話題にしたものも多数ありました。三重連の峠―秋田・青森県境・矢立峠―は今さら紹介するまでもなく、鉄道趣味人にとってその頂点に位置する作品でしょう。この他に特に私が気に入っているのは以下の作品である。
73−3−5放送「幸福への旅〜帯広〜」
愛国から幸福行き切符のブームのきっかけとなった番組。後半、隣町に嫁ぐ娘さんを取材している。番組の最後、スタッフの「都子さんの結婚が私たちがここへ滞在している間のただ一つの出来事でした」の言葉が印象に残る。


2005−4−9に「新日本紀行ふたたび 幸福への旅〜北海道 帯広〜」としてあの時嫁いだ娘さんの現在などを伝えている。
80−6−25放送「緑の線路ー北海道・大雪山麓ー」
糠平から十勝三股までバス代行になった国鉄士幌線。そのバスの運転手を取材している。


2010−10−30に「新日本紀行ふたたび 鉄路の消えた森で 北海道大雪山麓」としてその後を追っている。
当時の代行バスの運転手は十勝三股で喫茶店「三股山荘」を営んでいる。私も士幌線廃線跡探索で2度訪れている。
2011年9月10日昼食に立ち寄った三股山荘。十勝三股バス停のすぐ前にある。そしてこの喫茶店のすぐ後ろが十勝三股駅跡である。おすすめの「畑のランチ」を食べ、代行バスを運転していたご主人にもお目にかかった。
店内には十勝三股駅が再現されたNゲージレイアウトがある。
また、三股近辺の自然を撮影した写真や士幌線の写真、鉄道関係備品などが飾られている。
2001年5月13日撮影の士幌線旧線のタウシュベツ川橋梁。水中に没してしまいなかなかその根元まで全容が見れない幻の橋だが抜群の天気のこの日、美しい姿を記録に収める事ができた。
(現在、安全上の問題で、ここへ行く道路は閉鎖されていて湖の対岸の遠く離れた所からしか見る事ができない。)
十三の沢橋梁(2012年5月22日撮影)。
数ある士幌線アーチ橋群の中でも国道から見えない最奥地にある橋梁で、廃線跡探索によほどの執念がある人でないとここへは来ない。私も予定には入れてなかったが、ここへ通じる道のゲートがこの日は開いていて時間に余裕があったので行ってみた。季節や天候のせいもあるが、思っていたほど幽暗でなく爽やかな雰囲気の中にその姿を留めていた。


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