NHK総合テレビで長年放送された新日本紀行では、鉄道を話題にしたものも多数ありました。三重連の峠―秋田・青森県境・矢立峠―は今さら紹介するまでもなく、鉄道趣味人にとってその頂点に位置する作品でしょう。この他に特に私が気に入っているのは以下の作品である。 | |
73−3−5放送「幸福への旅〜帯広〜」 愛国から幸福行き切符のブームのきっかけとなった番組。後半、隣町に嫁ぐ娘さんを取材している。番組の最後、スタッフの「都子さんの結婚が私たちがここへ滞在している間のただ一つの出来事でした」の言葉が印象に残る。 2005−4−9に「新日本紀行ふたたび 幸福への旅〜北海道 帯広〜」としてあの時嫁いだ娘さんの現在などを伝えている。 |
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80−6−25放送「緑の線路ー北海道・大雪山麓ー」 糠平から十勝三股までバス代行になった国鉄士幌線。そのバスの運転手を取材している。 2010−10−30に「新日本紀行ふたたび 鉄路の消えた森で 北海道大雪山麓」としてその後を追っている。 当時の代行バスの運転手は十勝三股で喫茶店「三股山荘」を営んでいる。私も士幌線廃線跡探索で2度訪れている。 |
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2011年9月10日昼食に立ち寄った三股山荘。十勝三股バス停のすぐ前にある。そしてこの喫茶店のすぐ後ろが十勝三股駅跡である。おすすめの「畑のランチ」を食べ、代行バスを運転していたご主人にもお目にかかった。 | |
店内には十勝三股駅が再現されたNゲージレイアウトがある。 | |
また、三股近辺の自然を撮影した写真や士幌線の写真、鉄道関係備品などが飾られている。 | |
2001年5月13日撮影の士幌線旧線のタウシュベツ川橋梁。水中に没してしまいなかなかその根元まで全容が見れない幻の橋だが抜群の天気のこの日、美しい姿を記録に収める事ができた。 (現在、安全上の問題で、ここへ行く道路は閉鎖されていて湖の対岸の遠く離れた所からしか見る事ができない。) |
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十三の沢橋梁(2012年5月22日撮影)。 数ある士幌線アーチ橋群の中でも国道から見えない最奥地にある橋梁で、廃線跡探索によほどの執念がある人でないとここへは来ない。私も予定には入れてなかったが、ここへ通じる道のゲートがこの日は開いていて時間に余裕があったので行ってみた。季節や天候のせいもあるが、思っていたほど幽暗でなく爽やかな雰囲気の中にその姿を留めていた。 |